
前回お伝えしたなかでご質問が多かった点について、追加でご説明したいと思います。
西洋占星術との違い
四柱推命は、生まれた年月日時刻を使ってその人の人生を風景ととらえ、その意味を読み解こうとする占いだというお話をしました。これと似た使い方をされる占いに、西洋占星術があります。
西洋占星術の特徴
占星術は、生まれたときの天の星々の位置に意味を見出して人生を占う技法です。星座や惑星、そして地上からの星の見え方など、細かく見ていくことができるもので、四柱推命とはまた違った角度から答えを得られるのが魅力。
けれどもホロスコープという星の図表には細かな数字が表示され、未来を読み取る作業をするときには天文学で使うような計算をせねばならない場合があります。要するに、僕のような文系人間には荷が重い部分があるわけです。

また、非常に多くの国々で研究発達してきた技術であるだけに、シンプルではありません。未来予知の技術一つとっても、プログレス・ソーラーアーク・ソーラーリターン・フィルダリア・プロフェクション・ディセンニアル・プライマリーディレクションなどなど、山のように存在するのです。
それと比べると四柱推命は
- そんなにややこしい計算が必要ない
- 覚えなくてはいけない技法が多くない
- シンプルなので、答えがハッキリしやすい。
- どこを見ればよいのかに悩むことも少ないのです。
結論
西洋占星術のよさが人によってさまざまなリーディングができることだとすれば、四柱推命は誰が見ても答えがブレづらいところかもしれません。
最低限覚える
必要のあるもの
前回お伝えした通り22文字の漢字、干支の読み方や簡単な意味は覚える必要があります。この22文字が四柱推命のアルファベット。アルファベットを読めなければ、いくら高度な文法を知っていたって英文が理解できませんよね。それと同じ。四柱推命のお勉強はデタラメに読むものじゃなく、運命の暗号を読み解く文法のお勉強だととらえてもよいでしょう。
十二支
覚えるべき22文字のうち12個はみなさんもご存じ十二支です。もしあなたが十二支がわかるなら、覚えるべきはわずか10個にすぎませんね!

十干
残りの10個は五行という5つの属性の陰と陽なので、五行を覚えればすぐです。

五行
五行というのは自然界を観察して生み出された概念のことで、この世のすべてのものは木、火、土、金、水の5つの要素のどれかに属しているという中国の哲学・医学・占いの根幹をなす考え方です。

ゲームなどでよくある、キャラクターの持つ属性などと考えてもらって差し支えはありません。ちなみに十二支も五行のどれかの属性に割り当てられています。
どの五行に属するかで、性格や行動パターンを読めたりするし、どの五行が弱点になるのかも読めます。木は火を生み出すとか、火は水に負けるとか。五行同士の相互関係を読み解きながら、運命を読み解くので22文字に慣れたら、次はその文字がどの五行に属するかを覚えればいいのです。
ほかにも、十二支同士の関係(たとえば、子と午は互いに衝突してしまう「冲」という関係だとか、亥と寅は互いに引き合う「支合」という仲だとか)もいろいろ出てくるのですが、しょっぱなからそんなことを覚える必要はありません。
生年月日と生まれた時間から運命を表す干支を求めて「命式」というチャートをつくり、その命式の干支が持つ五行のどれが強くなっているのか、弱くなっているのかを計算すれば簡単なリーディングは可能です。
さらに深く読みたいとなれば、細かいルールを覚えればいいのです。

2回にわたってお届けした「四柱推命の魅力」いかがでしたでしょうか?
価値観の多様化により、個性的な人には生きやすい時代である半面、自己を確立できていない人にとっては迷いを生む世界がひろがりつつあります。
「らしさ」を要求されるこの時代は「みんなと一緒。ハイ、安心」という幸せを奪う副作用をはらんでいるようです。
そんな時代の悩みに応えるには、われわれ占い師にもブレない軸が求められるのではないでしょうか。
カード占いで想像力を働かせ、移り変わる人の心をとらえるのも仕事ですが、変わることのないその人の生の意味をつかみ、伝えるのだって占い師の役目だと思うのです。
四柱推命は、人生という答えのない謎に取り組む人を応援し、支えてくれるでしょう。
2021-07-09
四柱推命は大変です。
覚える事多いし、北海道と東京では生まれた時刻によっては
全く違ってくるし。
簡単じゃない。
続きものの読み物は上の方に前回へのリンクがあると嬉しいです!下部にもシリーズのリンクまとめがあると嬉しい・・
てか、更新遅すぎません? このサイト
四柱推命の方が計算が必要だと思っていましたが西洋占星術の方がよっぽど計算など必要なんですね。