
占い師として活動するうえで疑問に思うことをテーマに、先輩占い師の経験談やアドバイスを聞く新企画「教えて先輩!~どうやって「占い」で生きていく?~」がスタート!
今回は、占い講師として活躍する登石麻恭子さんに、講師として必要なスキルや素質、講師の仕事を通してキャリアアップしていく方法についてお話を伺いました。
教えて先輩!
~どうやって「占い」で生きていく?~
私でもできますか?
初心者が占い講師になる
方法を教えてください

初級から上級まで幅広く教える
ベテラン人気講師

登石麻恭子さん
西洋占星術研究家・英国IFAアロマセラピスト
占いスクールで西洋占星術の基礎から上級講座、タロット、パワーストーン、占星術とアロマセラピー、植物療法を組み合わせた講座、数秘術の講座などで定常的に教える人気講師。土日は、ほぼ講座の予定で埋まっているそう。
講師業のほかには、西洋占星術関連の雑誌記事、書籍の執筆、占星術関連サービスの監修など活動は多岐にわたります。
Q.登石さんは、どうやって占い講師になったのですか?
松村潔先生が講師を務めた朝日カルチャーセンターの講座で西洋占星術を学んでいたのですが。その講座が終了したあとに、松村先生が主宰する「原宿虎の穴」という占星術の勉強会に参加したことがきっかけです。ここは、既に占星術の基礎を学んだ数人のメンバーで構成されていて、基礎よりも深く占星術を学ぶことを目的とした集まりでした。
この勉強会の中の一つの企画で、メンバー同士が持ち回りで講師となり占星術を教え合うというものがありました。最初は不安でしたが、人に教えるという実経験を積むことで講師としてのスキルが磨かれたと思います。
そうしているうちに、「原宿虎の穴」以外の場でも「占星術の講師をやってくれませんか?」というオファーも来るようになりました。また、講師として自信もついたので、自分で会議室を借りて講座を主催したりもしていましたね。
講師に向いている人の特徴は
「好奇心旺盛」であること
Q.どのくらいのスキルがあれば占いを教えられますか?
基本的な知識があれば教えられます。ホロスコープが読めるなら自信を持っていいですよ! 「ホロスコープが読める」といっても人によって差がありますが、気負わずに今自分にある知識で教えようという姿勢が大事です。
講師をやるからには何もかも理解していなければならないという訳ではありません。自分の得意なテーマに絞って教えるというのでもOKです。経験や知識の面で生徒と講師の間にわずかでも差があれば、お互いにとって価値のある講座になるはずですから。とにかくチャレンジしてみることをおすすめします。
「自分が答えられない質問がきたらどうしよう…」と不安に感じる方は多いと思いますが、そんなに心配しなくても大丈夫です。ただし、その場で適当に答えるのはよくありません。わからないままにせず、すぐに調べて新しい知識として今後に活かしていきましょう。
そういう意味でも、講師という仕事には勉強が必須なのです。周りの講師の方々を見ていても、みんな好奇心旺盛! 「これって何?」と思ったら、すぐに調べるんですよ。講師に向いている人って、好奇心が強い人じゃないでしょうか。講師を長く続けていける人は、常にブラッシュアップして新しい知識を身に着けようという姿勢がありますからね。
気軽な形式で始めてみよう
ただし無料講座には落とし穴も…
Q.「教える自信がない…」という初心者はどんな形で講座を始めるのがおすすめですか?
初心者の方は、まずは少人数での勉強会形式や、お知り合いを集めての講座などの気楽にやれそうなところから始めるのがいいと思いますよ。
先ほどもお話したように全部を完璧に教える必要はありません。徹底的にテーマを絞るという方法もあります。たとえば、サインなら今日は火の星座だけやってみるとかでいいのです。
特に、基礎知識を教えるのが不安な人には、リーディングだけの講座もおすすめですね。ホロスコープを出して、「じゃあ、ここのアスペクト、○○さん読んでみてください」なんて、生徒さんにふってしまうという手もありますよ。講座をやるとなると、こちらから一方的に何かを与えなくてはいけないと思う方が多いかもしれません。でも、もっと自由に発想してみると、教えられることが増えていくはずです。
中には、鑑定をしたお客様から「占いを教えてほしい」と頼まれるケースもあるようです。そういうときは、1対1で教える場合が多いと思いますが、実は注意点もあります。
聞き手はひとりなので、途中で質問されると話が脱線しやすくなったり、聞き手が興味を持っているポイントだけを重点的に解説することで講座の内容が偏ってしまったりしがちです。また、1対1で教えていると鑑定との区別がつきにくくなる恐れもありますね。その点、大人数の講座では偏ることなく総合的なテーマを伝えやすいでしょう。1対1と大人数の講座、両方経験してみるとそれぞれのよさがわかるかもしれません。
もうひとつ気をつけてほしいのが、無料講座は気軽にできる反面、油断しがちになるという点です。少額でも受講料を設定すれば緊張感が生まれます。そうすることで、真剣に講師としての活動に向き合えるはずです。
講師という仕事が、
次の仕事にもつながっていく
Q.占い講師としてキャリアアップしていく場合、どんな道がありますか?
キャリアップというよりも、仕事の幅を広げていくことを考えるといいかもしれません。
たとえば、漫画や小説、ドラマなどの中に出てくる占い分野の監修とか、化粧品やグッズなど占い関連商品の監修とか。占いに関係のない商品であっても、占いの要素を入れることで神秘性を演出することができますよね。「私は山羊座だから山羊座のマークが入っている口紅を買おう」といったふうに占いでパーソナライズ性を高めて購買意欲を掻き立てたりすることもできます。だからこそ、占い以外のジャンルにも需要はあるのです。
仕事って、人との縁で始まるものだと思うんですけど、講師をやっているといろいろな人との出会いがあります。その出会いの中から、「あなた占いやっているなら、こういう仕事やってみない?」という話がきたりすることもあるんです。
講師をやっている人なら、普通の占い師よりも知識がたくさんあるだろうと思われるのかもしれません。つまり、占いに携わる者としての信用度が高まるということでしょう。
そういう点では、講師をすることで、本を書いたり、ウェブの記事を書いたりする仕事も依頼されやすい気がします。
または、自分が講師をやらなくても、たとえば、お友達同士でやっている勉強会に講師を呼ぶファシリテーター的な役割をするのもありです。松村潔先生や亡くなったまついなつきさんなどは、人に声をかけて講座をコーディネートするのが上手でしたね。講座の運営をするファシリテーターというのも、ひとつの道ではないでしょうか。
おすすめ講座をご紹介
「講師になりたい人のための実践講座」
講師:登石麻恭子
第1回:3月30日(木)
ここまでお話を聞いて、占い講師という仕事についてもっと知りたくなったという方におすすめの講座が、占いアカデミーにて3月30日からスタートします!
今回お話を伺った登石麻恭子さんが講師を務める「講師になりたい人のための実践講座 占いの教え方教えます」です。この講座の見どころについてもお話を伺いました。受講してみたい、受講を迷っているという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
※講座の詳細はページ下部↓よりご確認いただけます。
(10%OFFクーポン付)
Q.この講座ではどんなことを教えるのですか?
「占いを教えるって何?」ということから始まり、どんなテーマで講座を企画するか、どういった構成で講座を進めるかといったことをワンステップごとに解説していきます。
漠然と、講師をやってみたいけれど何からやっていいのかわからないという方が、講座が終わる頃には、講座運営の企画書が書けるくらいになると思います。講座の最後には、みなさんの企画書を見せ合ったりしたいですね。いい企画書ができたら、ぜひ実現まで進めてもらいたいと思います。
とにかく一番お伝えしたいのは、完璧じゃなくても占い講師はできるということです。誰でも占い講師になれるんだと思っていただきたいですね。少しでも講師の仕事に興味を持っている方は、ぜひ今回の講座に参加してみてください。
2023-03-19