YouTube発信の魅力、挑戦することの意義/マドモアゼル・愛(第3回)

占いという分野において、独自の力で道を切り拓き、先駆者として占い業界を引っ張ってきたレジェンドたちに自らの半生を語っていただきました。 今、多くの人に親しまれている「占い」を形作った人々の生きざまや想いを深掘りしていきます。

チャレンジし続ける占い師

占い師

マドモアゼル・愛

常に新しいことにチャレンジし続けるマドモアゼル・愛さん。最近では、約14万人の登録者を抱えるユーチューバーとしても有名です。興味を持ったことはとことん突き詰めていく姿勢には感服するほかありません。

なぜ、マドモアゼル・愛さんは挑戦を続けるのでしょうか。その理由やエネルギーの源泉についてお聞きしました。マドモアゼル・愛さんの仕事観、そして人生観が見えてきます。

レジェンドの足あと

YouTubeは、
興味を持ってくれる
お客様に声が届くメディア

最近の活動でおもしろいのはYouTubeですね。YouTubeは、2017年からスタートして今では約14万人の方にチャンネル登録をしてもらっています。

YouTubeについては、知人から絶対にやったほうがいいと力説されたことがあります。ずっと二の足を踏んでいたのですが、実際にはじめてみてその意味がわかりました。YouTubeはインパクトの大きさがずば抜けています。

例えば、テレビなどのメディアの場合、ユーザーが情報を得る姿勢はどうしても受け身になってしまいます。その点、YouTubeは自発的に情報を欲しているユーザーさんと接点を持ちやすいメディアです。そのため、私に興味を持ってくれて、リアクションをしてくれるユーザーさんにちゃんと情報を届けられていると感じています。

また、動画で表現できるので、Twitterなどの文字情報よりも言動がダイレクトに伝わるという点も大きな魅力ですね。

YouTubeをはじめてから、街で「マドモアゼル・愛さんですよね、YouTube見てます」と、声をかけてもらえる機会も増えましたね。リアルイベントやオンラインイベントを開催すると、これまで以上に多くのお客様が集まってくださるようになりました。日々、YouTubeの力の大きさを感じています。

ただ、とにかくYouTubeをやればいいというものでもなく、やはり「発信する内容に新しいものがあるかどうか」「そのコンテンツに命があるかどうか」を意識することは重要です。目的や発信したいこともないままにYouTubeをやっているだけでは、視聴者の心をつかむのは難しいでしょう。

私自身は、テレビのような大衆的なメディアにはあまり向かない人間だと思っています。だから、勝手に自分で発信できるYouTubeのようなメディアにぴったりハマったのでしょう。

レジェンドの足あと

和歌、周波数、麻素材…
興味のある分野はとことん研究し尽くす!

また、占い以外の分野でも、さまざまな仕事を展開しています。その中のひとつが、周波数の研究です。人を癒したり安心感を得られる効果を生んだりする周波数を発生させるチューナーを制作、販売しています。

周波数の研究をはじめたのは、2010年頃からですが、そもそもは、日本文化の和歌を勉強しはじめたことがきっかけなのです。和歌の倍音に興味を持って調べていくうちに周波数にたどりつきました。

それから、「池田山ファッション」というスタイルを提唱する活動にも取り組んでいます。これは、周波数の研究から派生した取り組みで、周波数の影響をいい形で受けてくれる「麻100パーセント」の素材をファッションや生活に取り入れようとする試みです。

私のサイトの公式SHOPで、半年に一度くらいの頻度で販売していますが、毎回1日で売り切れてしまうほど、心待ちにしてくださっているお客様もいらっしゃいます。

レジェンドの足あと
レジェンドの足あと

改善か、方向転換か?
常に選択肢は2つ
「失敗」の文字はない!

このように、さまざまな事業に取り組んできたこともあってか、「失敗はしないのか」「失敗することが怖くないのか」といった質問を受けることもあります。そういうときに、これまでの仕事を振り返ってみるのですが、私としては「失敗をした」と思うことはないんですよ。

恐らくこれは、失敗に関する考え方の違いにあると思います。

もちろん、事業を進める上で問題が起こることはあります。しかし、そこで問題が起きたことを失敗として捉えるのではなく、問題に直面したときは改善するか、方向転換をするかという選択の中で、常に行動を起こしてきました。失敗だと思って立ち止まってしまえば、本当に失敗になってしまいますが、突き進むことでいつかは成功をつかめるはずですから。

小さなチャレンジを常に続けているというイメージです。一度で大きな成功をしようとすると、失敗のリスクも大きくなります。失敗への恐怖から、なかなか行動に移せなくなってしまうでしょう。そうするうちにチャンスを逃してしまうかもしれません。小さくても一歩を踏み出してみることで得られるものは必ずあるはずです。

レジェンドの足あと

占いで人を幸せにすること
それが、
マドモアゼル・愛の原点

人生にはピークの時期があります。

私個人としては、今がピークだという思いがあります。今まさに、これまで取り組んできたさまざまなことが花開いています。

もちろんピークというのは終わりがあります。いつかは終わってしまう、少しずつ落ちていってしまうものです。いずれそうなってしまうのか、あるいはずっとピークのままいけるのかはわかりませんが、「今はこの時期を楽しめばいいじゃないか」という気持ちで日々を過ごしています。

先日、あるイベントに出たときに「先生のお陰で今があります」と声をかけてくれた人がいました。それも一人だけでなく、非常に多くの方がそのように話しかけてくれました。そうやって声をかけていただけることは、私にとっては涙が出るほど嬉しかったのです。

これまでやってきたことは、ちゃんと人に届いていたのだと実感できました。

はじめて人を占った中学生のとき、喜んでくれた姉や姉の友人の顔。それが私の占いの原点です。「先生のお陰で今があります」というたくさんの声を聞いて、当時と同じように、相談者に喜びや幸せを届けることができたのだとわかりました。

人を喜ばせる、幸せにする、それが占いであり、私の仕事だと思っています。そういった仕事ができているのならこれ以上に嬉しいことはありません。

>>「第1回」 占い師「マドモアゼル・愛」誕生までの軌跡/マドモアゼル・愛
>>「第2回」 挑戦に次ぐ挑戦、新たな地平を切り開いた90年代/マドモアゼル・愛

2023-1-29

出演者紹介

マドモアゼル・愛(まどもあぜる・あい)

マドモアゼル・愛(まどもあぜる・あい)

自他ともに占い一筋の人生であることを認める西洋占星術家、マドモアゼル・愛。ユーザーの悩みを的確に解決へと導けるのは、鑑定暦35年以上の豊富な経験があるからこそ。
西洋占星術の枠にとどまらず、恒星占星術をはじめとする独自の占法を研究。著書及びWEBコンテンツや携帯サイトの監修、講演、商品開発など多方面で活躍している。

HP:https://hoshitomori.com/

記事執筆者

菅谷圭祐(すがやけいすけ)

菅谷圭祐(すがやけいすけ)

ライター業とリサイクル業の二刀流で生計を立てています。机に向かって文章を書いたり、大きい荷物を運んだり、頭と体を日々フル活用しています。

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