そろそろ有料で占いたい…料金設定はどうすればいい?

――占いをなりわいにしている人が抱える悩みや不安。1人で考えても解決しないことも多いでしょう。これまで多くの占い師の相談にのってきた、占いカフェ&バー「燦伍(さんご)」のオーナー占い師である千田歌秋さんが、あなたのお悩みにお答えします!

第15回

そろそろ有料で占いたい…
鑑定料金の決め方は?

「占い師としての活動を開始したとき、まだ自信がないため、キャンペーン期間として無料で鑑定を行っていました。だいぶ慣れてきたので、そろそろ有料にしたいのですが、料金設定をどうすればいいのか迷っています。今まで無料でしていた鑑定を有料にすることで、急にお客様が減ったらと思うと不安です」

無料を有料にしていきたいという相談ですね。今回は、無料で占うことと有料で占うことそれぞれの注意点を中心にお話ししていきます。

この連載の第2回(https://littlelight.jp/article/1093)で、無料で占うことの注意点をお伝えしました。

占いに限らず、商品やサービスが無料であるとわかると、人はどうしてもそれを軽視してしまう傾向があります。あなたの占いが軽んじられないためにも、相手がたとえ友達であっても、まったくの無料で占いをすることは避けましょう。ランチをご馳走してもらったり、あるいは長文のレビューを書いてもらったりするなど、相手から何らかの対価をいただくことが重要です。

「自信がないから」無料で占う…
根底にある甘えの意識

今回の相談者は、「自信がないから」無料にしていたようですが、これでは対価をいただく意識を持つどころか、自分の占いには対価をもらうほどの価値がない、と判断しているようにも見えますよね。あるいは無料であれば、未熟な占いでも許してもらえるだろう、という甘えがどこかにあるとも考えられます。

無料にすることで多くの人を占って経験を積みたい、という動機があったのかもしれませんが、占う側も占われる側も価値を低く見積もるような無料占いでは、お互いの真剣度はどうしても高くなりにくいものです。いくら経験を重ねても、飛躍的な成長は見込めないでしょう

新人占い師はまず、「占いに慣れてきたから有料にする」のではなく、「自分の占いには価値があるから有料にする」という意識に変えていく必要があります。

「無料」を求めるお客様に
執着してはいけない

以上のことから、少しでも自分の占いに価値があると思うなら、安い金額でもお金をいただくことにするといいですね。最初は相場(※)より安くてもいいでしょう。

しかし、安い金額の占いや、キャンペーン価格の占いに来るお客様も、無料鑑定の場合ほど占いを軽んじてはいないにしても、やはり占いに低い価値しか見出していないお客様であることを忘れてはいけません。

無料か安い金額でしか依頼してくれないお客様には執着せず、できるだけ早く相場以上の価格設定にすることをおすすめします。もちろん、それだけの価値のある占いを提供するのが前提になりますが。

(※相場については、占い館の料金、電話占い会社のホームページ、出品サイトなどを参考にするといいでしょう。出品サイトは、どうしても価格破壊が起こりがちで、やや安めの金額設定になっていることを、念頭に置いてください。)

鑑定に自信を持てないうちは
一般のお客様を占わない!

経験に乏しく自信がない間はむしろ、将来のお客様になり得る不特定多数の人を、占わないほうがいいでしょう。 浅い占いしかできないことを多くの人に知らしめているようなものですから。それよりは、占い仲間や師匠などをどんどん占って、少しずつ研鑽を積んでいくべきです。

もちろん占いをする際の対価を考えるのは大事で、仲間であれば、占い合ったり感想をシェアしたりするとか、師匠を占わせてもらうなら、講座の一環として有益なアドバイスをもらうなど、 お互いのメリットになるような形を意識してください。

個人的な見解をまとめさせていただくと、 一般のお客様に対しては必ず有料にして、金額は相場と同じくらいにすることをおすすめします。私は最初から、すでに活躍している諸先輩方と同じ料金設定にしました。

経験が浅いうちは、値段に見合った価値を提供できないのではないか、という不安があるかもしれませんが、工夫して価値ある占いにしようとすることが大切です。熱意、気遣い、笑顔、所作、見せ方、丁寧さ、接客、資料やお土産の用意、アフターフォローなど、 占い以外にも提供できる付加価値はたくさんあります

また、あなたがあえて高めの金額を設定することで、いかにいいものを提供するかというプロ意識が高まり、占いの価値を上げるために全力を尽くすことになるのではないでしょうか。

安売りせずに、
鑑定の価値を高めるために
全力を尽くすべき

有料にすることでお客様が減るのは当然です。 無料占いに来るお客様は、課金はしないと決めているユーザーが多いからです。最初から有料にして、 占いにお金を払うつもりのあるユーザーのみを相手にするほうが、より賢明なやり方でしょう。

価格以上に価値のある占いを続けていれば、必ずお客様は増えていきます。結局のところ私たち占い師がやることは、安売りをせずにある程度の値段で、それに見合った上質なサービスを提供することなのです。

少し厳しい言い方になってしまったかもしれませんが、成功するためにはとても大切なことですので、参考にしていただけると幸いです。

2022-09-22

著者プロフィール

千田歌秋(せんだ・かあき)

千田歌秋(せんだ・かあき)

占いカフェ&バー燦伍(さんご)のオーナー占い師であり、バーテンダー。飲食と占いの融合とホリスティックな癒しをテーマに、占い鑑定と開運メニューを提供。店舗経営と占い鑑定のほか、占い師の育成やマネジメント、占いイベントの企画監修も行うなど、様々な占い事業を展開している。
著書に「ビブリオマンシー 読むタロット占い」(日本文芸社)、「はじめてでも、いちばん深く占える タロットREADING BOOK」(学研プラス)がある。

HP https://khakisenda.wixsite.com/eranos

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