占いギャザリング2022 レポート 黒門/オッティモちゃん/横山幸太

『占いNEW NORMAL』をテーマに、占いをなりわいとする方々と異業種の専門家が語り合ったオンラインイベント「占いギャザリング2022」。全10のトークセッションの内容を詳しく紹介していきます。

「占いギャザリング」レポート

占いギャザリングレポート
北半球と南半球では占い方がちがう?
占術を現代にアップデートする

黒門

(風水師)

オッティモちゃん

(占い天使)

横山幸太

(早稲田大学占いサークル代表)

長い歴史を持つ占い。多くの占術が生まれてから現代にいたるまで、社会は大きく変わりました。加速し続ける世の中の変化に合わせて占術もアップデートすべきなのかもしれません。
この対談では、東洋占術を知り尽くしたベテラン占い師・黒門さんと、占い天使・オッティモちゃん、占いサークル代表として活動する現役大学生・横山幸太さんが現代の悩みに応えるためにどのように占いをアップデートすればよいのかを探っていきます。

北半球生まれの人と南半球生まれの人をどう占い分ける?

普段何気なく使っている占術ですが、現代の社会情勢、生活様式、価値観に合わなくなってきている面もあります。どうやって、現代の事情にアップデートしていけばいいのでしょうか。生まれた場所の違いによる占い方法をもとに、紐解いていきます。

オッティモちゃん実は最近、南半球生まれの人を占うにはどうする? ということが身近な人との間で話題になりました。南半球では、太陽のめぐり方や季節の移り変わりが北半球とは逆になるので、占いで導き出す吉凶も違ってくるはずです。こういった場合、どう鑑定したらいいのでしょうか?

黒門四柱推命、九星気学など中国が発祥の占いは、成立当初から中国の気候 しか考慮にいれていないのです。しかし、時代とともに南半球生まれの人を占う機会も出てきて、中国でもどうするのか議論をされた形跡があります。

北半球も南半球も同じように占っていいという説が根強く残っていますが、南半球では季節を逆転させたり、六十干支の順番を入れ替えたりして占うといった説もあり、統一的な見解は未だにありません。

私自身、南半球生まれの人を一度だけ占った経験がありますが、北半球・南半球の影響があまりない紫微斗数をメインに使って占いました。

横山北半球・南半球という問題の延長線上で考えたことなのですが、このまま科学が進歩して、人が宇宙で生まれることが可能になったら、どうやって占うのでしょうか? そのあたりはいかがですか?

黒門それだと占星術は使えなくなりますね。占星術は地球から見て、それぞれの惑星がどの方向にあるのかで見ますから。少なくとも、出生地が太陽系を出てしまったら、まったく違う占いを作るしかないでしょう。そのへんが生年月日と出生時間を使う占術の限界点なのでしょうね。まさに今後の課題と言えそうです。

占星術の解釈が国によって違うのはなぜ?

オッティモちゃん同じ占星術でも、西洋、中国、インドでそれぞれ占い結果が違うことがあるじゃないですか。それはどうしてですか?

黒門ひとつには、その国の社会の制度、宗教などで吉凶の概念が違ってくるというのがあります。たとえば、イスラム教の世界では4人まで妻を持てますが、日本で4人も妻がいたら大変なことになるでしょう。

吉凶、つまり「何が幸せか」は、その国の文化によって違ってきます。インドでは、物質的な幸せよりも精神的な幸せを重視します。悟りとか浄化というレベルに達することが幸せなのだと。中国は、逆に物質的な成功を幸せだと定義するのです。

恋愛の占い方は時代とともに変遷している

黒門恋愛運の見方も国ごとに違います。西洋の国々のような自由恋愛の国と、宗教や民族のルールによって職業も恋人も自由に選べない国では、幸福の概念が違うのです。

中国の占いも古来の社会情勢が反映されていますよね。たとえば、紫微斗数なら、恋愛は、結婚を示す夫妻宮で見るという人もいれば、子宝を見る男女宮で見るとか、精神的な充足を示す福徳宮で見るという人もいます。

昔の中国は、恋愛の延長線上に結婚があるという考えを持っていませんでした。四柱推命では、財と妻を一緒に扱い、結婚運を占っていきます。インドや中国の占いは、自由恋愛を占う仕組みになっていないのですよね。

横山恋愛というと、今は男女の性別の概念も崩れつつありますよね。そのあたりのことは、占いにどう反映されていくのでしょうか?

黒門西洋やインドの占いでは、性別によってそこまで大きな違いはないと思います。 中国系の占いでは、10年ごとの巡りを見る「大運」を占う場合は特に男女の違いが出やすいですね。

過去に、生まれ持った性別と自分が思う性別の違う方々を占ったことがあります。その際には、生まれ持った性別をもとに占いました。

横山最近は、結婚をしたくないという人や、結婚しても子どもは欲しくないという人たちも増えていますね。

オッティモちゃんさらに、別居婚とか事実婚など、さまざまな結婚の形を選択する人も増えています。そういう人たちの占い方は、何か違ったりするのでしょうか?

黒門それらに関しては、特に占い方を変えるということはしていませんね。ただ私は、一緒に住んだらもうそれは結婚だと捉えて占っています

オッティモちゃん同棲したら結婚したという風にみなすのですね。

横山なるほど。結婚は国が作った制度ですから、それよりも二人の関係性を重視して占うということなのですね。

黒門周りの人たちがある程度認めて、二人が一緒に住み始めたら、それは結婚とみなしていいと思うのですよね。

昔は、結婚式、一緒に住む、新婚初夜が同じ日だったのです。ところが、今はもうそれぞれがバラバラの日になっています。だから、昔と同じように占うのは時代に合っていないでしょうね。

奇門遁甲では、新婚初夜のベッドの方位を見たりしてきた歴史がありますから、新婚初夜が結婚した日と考えられていたのです。

オッティモちゃんそれは今とはかなりズレていますよね。

黒門そうなんです。だから、「いつ結婚できますか?」みたいなことを聞かれたときに、当てるのが難しくなってきていますね。私は、一緒に住んだら結婚という考えのもとに鑑定しています。

占いの未来。今後占いは変遷をとげていくのか。

横山では、今後も社会情勢や人々の価値観というのは変わっていくと思うのですが、それに伴い占いは、アップデートしなくてはならないのでしょうか?

黒門社会制度が変わっていくのに合わせて、占いもアップデートしていくべきですね。社会の変化はめまぐるしく速いので、それについていくのは大変です。しかし、占い師はがんばって時代についていかなくてはならないですね。

社会制度や恋愛観、性別に対する考え方が昔とは違ってきている現代。今使っている占術をそのままずっと使い続けていたのでは、時代錯誤な占い結果になりかねません。自分なりにポリシーを決めて、占術をアップデートしていくのが時代に合った占いをしていくためには重要だということがわかりました。

2022-09-01

出演者紹介

黒門(こくもん)

黒門(こくもん)

1958年生まれ。10代より奇門遁甲と風水をメインに、四柱推命、九星気学、六壬、断易等の各種占術を学ぶ。
2001年、韓国に渡り趙宰星先生に師事。2002年、中国河南省に渡り、劉伯温の22代目子孫である劉広斌師父の拝師弟子となる。2005年、日本テレビ系「情報最前線スーパーテレビ」に出演。現在は後進の指導育成にも力を注ぎ、多くのプロ風水師を育てている。
著書に「全伝 奇門遁甲」(東洋書院)、「増補改訂版 成功をつかむ究極方位 奇門遁甲」(説話社)、「基礎から学ぶ 風水の完全独習」(日本文芸社)等がある。

公式サイト https://kokumon.com

出演者紹介

オッティモちゃん

オッティモちゃん

2018年から原宿の路上で占いを始める、占い天使。奇抜なルックスと本格的な占いのギャップが話題となりメディアにも取り上げられるようになった。扱う占術は、インド占星術、算命学、手相、数秘術、西洋占星術、気学、易、タロットなどなど、幅広い。

HP:https://ottimochan.fensi.plus/a/blink/
占いサイト:宇宙占術RPU

出演者紹介

横山幸太(よこやまこうた)

横山幸太(よこやまこうた)

日本唯一の大学占いサークル・早稲田大学占術研究会代表。「占いで大学生の人生をちょっぴり豊かにする」ことをモットーとしている。

レポート執筆者

紅たき(くれないたき)

紅たき(くれないたき)

複数のサイトで占いコラムを執筆。また、官能小説、心理テストの執筆も手掛けマルチに活動。著書に、『陰毛をぬく男』(TIAOBooks)、サイコロジー診断ラボのメンバーとして携わった『危ない心理テスト』(河出書房新社)がある。

HP:https://kurenai-taki.info/

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