占いCtoCサービス『WORDS』の裏側

対面鑑定、電話やチャット占い、テレビの今日の運勢、スマホ越しに見る占いコンテンツ、占い記事や占術の本……。さまざまな形で届けられる占いの裏側では、多くの人が働いています。わたしたちの目に触れる占いはどのようなプロセスを経てつくられるのか、その過程での工夫や苦労はどういったものなのか。占いの裏方仕事をお伝えします。

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占いCtoCサービス『WORDS』の裏側

チャット形式で占い師さんに相談できる【レター】やzoomなどでリモート対面鑑定ができる【ライブ】、占い師さんが書いた占いに関する読みものが楽しめる【コラム】などのコンテンツがそろったサービス『WORDS』。

占い師さんが得意な占術や好きな価格で提供する占いアイテムを、ユーザーが自由なタイミングで購入・鑑定ができる“占いでつむぐ言葉のマーケット”として親しまれています。

『WORDS』を立ち上げた株式会社cocoloniの石田英紀さん

『WORDS』を立ち上げた株式会社cocoloniの石田英紀さん

今回は占いのCtoCサービスである『WORDS』を立ち上げた株式会社cocoloniの石田英紀さんに、同サービスを立ち上げたねらいや、占い業界に対する思いをうかがいました。

それぞれの方法で活躍できる場所

どうして占い師さんとユーザーが直接やりとりできるサービスを立ち上げたのですか?

石田もともと、占いコンテンツを監修いただいている方や、チャット占いの『Chapli』や電話占いの『ロバミミ』で占い師さんの窓口担当をしていたのですが、こうしたサービスでは提供しきれない魅力を持った占い師さんがたくさんいらっしゃったこともあって、中には長く続けていただけない方やお仕事をお断りせざるを得ない方々もいました。

お断りをした方々が、占い師さんとしてのスキルや価値がないかというと、決してそんなことはないんです。それで「そういった方々が活躍できるサービスを作れないだろうか」と考えた末、占い師さんが得意な方法でお客様とつながることができる『WORDS』の立ち上げに結びついていくんですけど。

『WORDS』ではどんな働き方ができるのでしょう。

石田それぞれの占い師さんが自分に合った方法で働けるかと思います。基本的には、占い師さんがSNSなどで発信して、それを見たお客様を連れてきて頂く形が多いですね。

「占い師さんじゃなかった頃の自分」
を武器に

占いでつむぐ言葉のマーケット『WORDS』

占いでつむぐ言葉のマーケット『WORDS』


『WORDS』は活動を始めたばかりの占い師さんでも登録できるんですよね。

石田もちろん可能です。ただ、占いを始めて間もない方が「タロットで占います」「西洋占星術であなたの運勢を見ます」とアピールしても、集客につながりにくいと思います。ベテランの占い師さんが同じようにアピールすれば、お客様はどうしてもそちらに目がいってしまうのではないでしょうか。

確かにそうですね。新人の占い師さんが注目されるにはどうすればいいですか。

石田占い以外にも引きのあるセールスポイントを打ち出していくことが大切です。過去にしていた仕事や、兼業の場合は現在している仕事、占い師さんになる前の経験などを整理して、売りになりそうな部分やお客様の目に留まりそうな部分を占いと掛け合わせてアピールするのがいいかと思います。

人気が出るとどんなメリットがありますか。

石田リピーターさんが多い占い師さんには“WORDS認定”というバッジがつくようになります。あとは、コラムのコーナーで面白い記事を書いている占い師さんがたくさんいらっしゃるので、グループ会社から占いコンテンツ監修者の仕事の話が来た際などにそのような方をご紹介させていただいたり。人気の占い師さんには、売り上げ手数料の優遇という形で還元させていただくこともありますね。

別ジャンルの占いのお仕事にも関われるのは魅力的ですね。

石田活動の幅が広がるでしょうし、そういう意味でもどんどん活用していただきたいですね。

自分の占いの価格と
最低賃金を比較

占い師さんは得意な占術・好きな価格で占いアイテムを提供、ユーザーは自由なタイミングで購入・鑑定ができる。

占い師さんは得意な占術・好きな価格で占いアイテムを提供、ユーザーは自由なタイミングで購入・鑑定ができる。


例えば【レター】は、チャットや文章作成に慣れていないと対面鑑定以上に時間がかかりそうです。そうなると、価格設定に課題を感じる人も出てきそうですが。

石田やはり収入に直結するものなので、占い師さんとの会話の中でも価格設定の話題はよくあがります。そんなときは「住んでいる地域の最低賃金と、自分が決めたコンテンツの価格を比較してみてはいかがですか?」とお伝えすることが多いです。

最低賃金は目安としてわかりやすい。

石田弊社は通常、25%の手数料を頂いているので、例えば1時間でできるような案件の価格を1件500円に設定したとすると、75%にあたる375円が占い師さんに入る計算になります。ただ、それを時給に換算すると最低賃金をだいぶ下回ってしまう。

収入としてはかなり厳しくなりますね。

石田そうなんです。なので1時間程度でこなせる案件なら、だいたい1件につき1,200円から1,400円ぐらいの価格帯にする。そうすれば最低賃金に相当することが多いので、占い師さんにも目安として認識するようにおすすめしています。

今はワンコインの占いも多いので、「安くしないと利用してもらえない」と思う占い師さんもいそうですが。

石田私としては少し高めに価格設定をすることで、「占いにもこのくらいの価値がある」ということを示していきたいんです。『WORDS』にはお客様におすすめのアイテムを表示する枠があるのですが、その枠でご紹介するアイテムに関しては1件あたり2,000円以上にしたりと、以前よりも高めに価格を設定するようにしています。

それでも駆け出しだと身構えてしまって、安めの価格に設定してしまうかもしれません。

石田自信がなければ最初から高めの価格にはしづらいと思うので、スタートしたばかりの時期は経験の積み上げを優先することも必要だと思います。ですが、ずっとその方針を続けていても、その人のためにはならないので……。

どこかで区切りはつけた方がいい、と。

石田はい。例えば活動から半年や一年をめどに価格を上げてみるとか、「今は〇時間でレターを〇件こなせるから、半年間はこの価格でやろう」といった形でルールや目標を決めておくと、ご自身もその価格に見合った占いができるよう、自然と努力するようになると思います。

占いについて発信する意味

日頃から占い師さんや占いについて発信されているんですね。

石田占い師さんは一般的な職業とは少し異なっていて、資格の取得こそ必要ありませんが、いきなり占い師さんを志した人がうまくやっていける世界かというとそうではないとずっと思っていて。だからこそ、誤った知識や情報が広まってほしくないですし、自分のペースやスタンスで活動していける占い師さんがもっと増えてほしいという願いも込めてツイートすることが多いですね。

うれしかった反響を教えてください。

石田例えば外部の占いのフェスなどでもいいのですが、「石田さんのTwitterで見て〇〇に応募しました」とか「参加してみたいと思います」とか、占い師さんのきっかけ作りに貢献できた時はとてもうれしいです。皆さんの占いに対する思いが、そうやっていろんなものにつながり、発展していってくれればいいなと思っています。

占い師さんに働き方の選択肢を提供している石田さん。たとえ新人でも「占い師さんじゃなかった頃の自分」を売りにして活躍できるという言葉から、今後もさまざまな経歴を持つ占い師さんがフィーチャーされ、業界全体が盛り上がっていくのではと感じました。

2022-05-08

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占いでつむぐ言葉のマーケット「WORDS」

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k
k

wordsで初心者占い師としての迷いのアドバイスを頂いた想いで嬉しいお話しです

私もどーしていいかわからない?の疑問も多いので初心者向け記事は最高です!

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