リピーターを増やしたい 占い師として生き残るためには?

――占いをなりわいにしている人が抱える悩みや不安。1人で考えても解決しないことも多いでしょう。これまで多くの占い師の相談にのってきた、占いカフェ&バー「燦伍(さんご)」のオーナー占い師である千田歌秋さんが、あなたのお悩みにお答えします!

第六回

リピーターを増やすための
改善策はありますか?

「リピーターを増やしたいけれど、思うようにお客様が増えません。でも私の何が悪いのか……それを知る術もなく困っています。どうやって改善策を立てたらいいのでしょうか?」

前回は新規のお客様を集めるSNSの活用法についてお話ししましたが、その集客だけでは限界があります。初めての方をリピーターにすることができなければ、たとえ絶えることなく同じペースで新規顧客を獲得し続けることができたとしても、売上は頭打ちになり上昇することはないのです。

いかにリピーターを増やすかが、占い師がプロとして生き残るためのカギとなるでしょう。

優れた占いだけでは
リピーター獲得につながらない?

優れた占いをするのは当然のこと。これができなければプロとは言えませんし、リピーターも獲得できませんから、質の高い鑑定ができるようになっているという前提でお話しいたします。

しかし、超絶的な技術や天賦の才を有した占い師ならいざ知らず、我々のようないわゆる一般的な占い師だと、優れた占いをしていても、あまりリピーターに恵まれないというケースも珍しくありません。お客様は占いの専門家ではないので、難解なメソッドを使っても、鮮やかなリーディングをしていても、それだけで感動するわけではないのです。

むしろ、ファッションや外見、話し方などがきわめて独特で、強い印象を残すタイプの占い師の方が、お客様の心を確実につかむことができて、はるかに高い確率でリピート客を獲得しているのが現状です。

料理に例えてみましょう。食事をしにくる人が、超一流のシェフの技を駆使した最高の料理を期待しているとは限りませんよね。それよりも、いつも開いている店で、個性的かつ親しみやすいスタッフが、丁寧にアレルギーの有無や苦手な食材を尋ねて、好みに合わせて料理を作ってくれる方が、お客様にとっては楽しいグルメ体験となって、再来店の確率は上がるでしょう。

リピーター獲得のための
“6つの要素”

つまり、もっともリピートしたくなるのは「いつも開いていて」「個性的で」「好感度の高いシェフが」「良心的なお値段で」「今のあなたが食べたいものを」「一生懸命作ってくれる」ようなサービスなのです。

占い師も同じで、リピーターになってもらうには「待機時間」「個性」「好感度」「廉価」「ニーズ」「熱量」という6つの要素を追究した占いをする必要があるでしょう。

この6つの要素の中で、あなたが伸ばせる要素を見つけてください。5つもしくは6つあれば最高ですが、まずは2つか3つでも大丈夫です。それらをしっかり伸ばしていくことが、リピートにつながります。持ち合わせていないものに関しては、無理に伸ばそうとしない方がいいでしょう。

“6つの要素”の具体例

私の場合を例に挙げましょう。

6要素の中の「好感度」は優しい女性の先生方には到底敵いません。もちろん好感度ゼロではプロ失格なので、平均に近づけるくらいには頑張りますが、あまり無理をしないようにしています。

そしてもう一つ、「待機時間」の要素も改善できないですね。対面鑑定は週1のみですが、無理をするとほかの仕事に悪影響が出ますから、これ以上増やさない方がいいと判断しています。

その上で、ほかの4要素の底上げのために

  • 占いバーという「個性」的な空間を提供する

  • 10分1,500円という「廉価」な値段設定を維持する

  • 多くの方と交流を重ねてさまざまな「ニーズ」に応えられるよう見聞を広める

  • 鑑定の時にはいつでも「熱量」を込められるように常に精神面の訓練をする

などに関連した努力をすればいいわけです。

強めるべき“6つの要素”を
見つけるために

リピーターの多い占い師の鑑定を受けに行って、どういった要素が強みとなっているのか、どうしてリピートしたくなるのかなどを、分析研究をするのもいいでしょう。

なお、リピーターの多い占い師を探す時は、自称の情報やウェブ上の口コミは当てにならないことが多いので、実際にその占い師の鑑定を受けたことのある人からの他薦にしてくださいね。

さて、あなたが強めるべき要素は見えてきたでしょうか。一方で、あなたのライバルたちも待機時間、個性や好感度、値段、ニーズに応える熱意など、それぞれ工夫しながら成長しています。あなたも相当な努力が必要になるでしょう。

しかし、あきらめずにそれらの要素を強める行動を継続的にやっていれば、少しずつですが、リピーターが増えていくことに間違いありません。そういう意味では粘り強さと反復も必須の要素です。

リピーター獲得のために注意すべきこと

ここで、リピーター獲得において、気をつけなければならないことに言及しておきます。以前、依存客に依存しない占い師になることが大事だと述べましたが、リピーターを得るといっても、同じことを毎日のように占いに来るようなヘビーユーザーを増やすことは避けた方が良いでしょう。

ヘビーユーザー数人だけで十分な売上にはなるのですが、多彩な鑑定ができずスキルアップの阻害になるほか、あなたが精神的に辛くなってしまう危険性がありますし、数人のヘビーユーザーに時間を取られている間に何人ものリピーターの鑑定チャンスが奪われているかもしれないからです。ヘビーユーザーに対しては「週に1回2時間まで」と約束してもらうなど、過度なリピートを避ける努力もしておきましょう。

リピーターを増やすのは大事なことではありますが、リピートさせるような占いをすることが目的ではありません。リピートしたくなる占い師になることが目的なのです。やむなく再依頼してしまう占い師ではなく、また会いたくなる(話したくなる)占い師を目指してくださいね。

この記事を読んだあなたにおすすめ

千田歌秋さん実践テクニック講座のお知らせ

千田歌秋さん実践テクニック講座のお知らせ

稼げる占い師になる実践テクニック講座【後編】
1月17日、24日、31日

占い師として「稼ぎ続ける」ために千田歌秋さんのノウハウを惜しみなくお伝えした「稼げる占い師になる実践テクニック講座」の続編を開講します。

この講座は残念ながら、誰でも簡単にたくさん「稼げる」という講座ではありません。
地味に誠実に真面目に安定的に「稼ぐ」、そういうプロ意識を持つことを目的とした講座です。

今回の講座では

・鑑定現場で使えるコミュニケーション術
・アゲサゲ鑑定、期待値コントロールのテクニック
・相談者を依存させない方法
・占的の絞り方
・鑑定のフローチャート
・つかみをどうするか

など、実践的な内容を、ロールプレイを交えて実際の占い鑑定の場面を想定しながらお伝えします。

詳細はこちら

著者プロフィール

千田歌秋(せんだ・かあき)

千田歌秋(せんだ・かあき)

占いカフェ&バー燦伍(さんご)のオーナー占い師であり、バーテンダー。飲食と占いの融合とホリスティックな癒しをテーマに、占い鑑定と開運メニューを提供。店舗経営と占い鑑定のほか、占い師の育成やマネジメント、占いイベントの企画監修も行うなど、様々な占い事業を展開している。
著書に「はじめてでも、いちばん深く占える タロットREADING BООK」(学研プラス)がある。

HP https://khakisenda.wixsite.com/eranos

Share

記事をシェアする

guest
0 Comments
Inline Feedbacks
View all comments

この連載の記事

Others

配信中の記事